今回は、東京都杉並区にある、JR中央線と東京メトロ丸ノ内線が乗り入れるターミナル駅、荻窪のラーメン屋である『春木屋』をご紹介したいと思います!
荻窪ラーメンというジャンルを確立し、その名を全国区にした有名店には、そこに辿り着くのにふさわしい理由がありました。
『春木屋』の始まり
春木屋の歴史は古く、戦後の1949年に屋台からスタートします。実は店主は東京の出身ではなく、長野から出てきて開業をしました。
当初は蕎麦をやろうかとの話が出ていたものの、蕎麦は色々な設備が必要だから、設備が少なくて済むラーメン屋からはじめようとのきっかけで春木屋は誕生します。
ちなみに店名の由来は、当時長野で使用されていた、同じ名字の家を見分けるための屋号が春木屋だったことから、そこから引き継いで、『春木屋』という店名にしたようです。
現在は2代目の店主が店を引き継いで、春木屋の看板を支えています。
「昔ながらの味」と評価されることが多い春木屋ですが、実は店主が日夜試行錯誤した結果、今の味にたどり着いています。
取引のある業者から新しい材料の提案を受けると、色々と試してみて半年や一年間吟味することも珍しく無いようです。
同じものをずっと同じに提供できたら楽だけど、それでは時代においていかれて、お客さんも来なくなってしまうという店主の言葉は、その長年の人気の理由が垣間見えるセリフです。
『春木屋』のラーメンの特徴
スープは煮干、野菜、豚ガラ、鳥ガラから出汁を取った醤油ベース。
昔懐かしい味と思える、あっさりとした醤油味で、味に深みを出す出しが奥行きを演出してくれます。
また、麺は自家製の中太縮れ麺ですが、季節や気候によって味や太さを変えているとのこと。
シンプルだけれども、飽きの来ない奥深い味は、テーブルに置いてある胡椒との相性も抜群。油を適度に浮かせることで、スープが最後まで熱々で楽しめるのは、冬には嬉しい特徴です。
意外と進んでいるグローバル化
最近の『春木屋』を訪れると驚くのが、多くの海外出身の店員さんが調理や接客を担当していること。
今は見慣れましたが、コンビニの店員さんで日本人をほとんど見かけなくなった状況を彷彿とさせるくらい、多用な国籍や人種の店員さんが一生懸命もてなしてくれます。
荻窪に訪れた際には、昔ながらの味をグローバルな雰囲気で体感できる『春木屋』で絶品の荻窪ラーメンを堪能してみて下さい!
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